ガンバレ日本人
白山地区は言わずと知れたスイカの産地。ここで面白い話を聞いた。
「四角いスイカを考え出したのはうちの親父なんですよ」
現在、四角とか三角とかハート型とかいろんなスイカが出回っているが
四角の始まりは、ここ白山地区だという。
「特許とっておけばよかったなあって」
と話すのは越前市曽原町の水野国宏さん。

商品にするわけではないが、今年も立派なスイカがなった。
水野さんは、春先はいろんな野菜の苗を栽培し出荷している。
何十万本という大量の苗のため、その時期は期間限定で人を雇う。
今年も、ハローワークを通して日本人を雇うことにした。30代男性。
ポットに土を入れたり、そのポットを運んだり。
単純だが、延々続く作業は「僕らでもキツイ」(水野さん)。
その日本人は連絡もなく3日で来なくなったという。
仕方なく、再び30代男性を新たに雇った。
今度は1日で来なくなった。やっぱり連絡なし。
「連絡ないって、どう思います?」
水野さんは思い出すだけで腹立たしげだ。
そこで今度は派遣切りにあったブラジル人を雇うことにした。
「かなりの冒険でした。外国人を雇うのは初めてだったので」
不安は裏切られた。彼は文句ひとつ言わず、もくもくと働いた。
「残業できないか」
とお願いすると
「ありがとうございます」
と頭を下げたという。
「ブラジル人はすげえなって。本当に驚きでした」
と水野さん。
ブラジル人には家庭があった。日本人は独身だった。
「その違いはあるかもしれないけど、それでも日本人にはがっかりしました」
水野さんは、来年もブラジル人を雇おうと考えている。
幼いとき、私たちは「日本人は世界で一番勤勉だ」
と教えられ、漠然とだがそれを誇りに思ったりしていた。
最近は違うのかもしれない。
少し寂しい気持ちになってしまいました。【英】