アーカイブ:9 月, 2009

大百姓になりました

2009/9/28 月曜日

何度も家に泊まらせてもらいました。

遠慮もせずに夕食をいただきました。

自分の家のような感覚になり、

居間で寝てしまったこともたびたび。

Iさん夫妻、どうもありがとう。

冗談話で盛り上がり、ずっと笑ってばかりでした。

Yさんと一緒にいると、楽しくて、仕事なのか何なのか

よく分からなくなってしまいました。

いつか一緒に中国へ行きましょうね。

Yさん、本当にありがとう。

鍵をかけなかった僕が悪いのですが、

早朝、家の中に入ってきて

たたき起こしてくれたことがありましたね。

奥さんがとても心配しているので、

ビールはなるべく控えてくださいね。

Tさん、本当にありがとう。

男気があって70代にはとても見えませんでした。

あなたの体を気遣って、週末には必ず

息子さんが農作業の手伝いに来ていました。

固い絆で結ばれた親子だなあといつも

うらやましく眺めていました。

Nさん、あまり無理をしないでくださいね。

支局に住んで3カ月。

それはそれはあっという間でした。

たくさんの人に出会い、たくさんのことを学びました。

コウノトリ田んぼの収穫も無事終わり、

約8俵のコメがとれました。

コシヒカリが入った袋には

「大百姓 堀様」

の張り紙。

 



 

いやはや驚きましたが、とてもうれしかったです。

隣にいた先輩の奥田記者が

「それ違うわ。小作人 堀やな」

とか言ってましたが、軽く無視しました。

集落に入って生活するというのは、自分にとっては

予想以上の収穫がありました。

「今は本音で話してくれてるなあ」

と思うことがしばしばありました。

それは農家の苦悩であったり、

高齢化社会や過疎化への不安であったりしました。

それこそ、地方が抱える問題点を

教えられているようでした。

そして「コウノトリ呼び戻す農法」に

大きな期待を寄せていることを肌で感じました。

栽培に関する課題を克服しつつ、

新たな人が仲間に加わり、

地域づくりの核として

この農法は続いてゆくと思います。

ほんの一部分でも、参加できたこと

記者として、1人の人間として貴重な経験になりました。

今年は実家で冬水田んぼをやってみようかなと考えています(約束はできませんが)。

また皆さんにいろいろ教えてもらおうと思っています。

そのときはIさん、また泊めてくださいね。

3カ月間、本当にありがとうございました。【英】

不死身か!

2009/9/14 月曜日

夜、携帯が鳴った。電話の主は60代の男性だ。

「あしたの朝、スズメバチの巣を退治するけど、一緒にどう?」

「えっ?僕、防護服とか持ってませんけど」

「大丈夫、大丈夫。ハチは死んでるから」

意味が分からなかったが、楽しそうなので行くことにした。

翌日。男性と一緒に山の斜面を登った。

道中

「ハチが死んでるってどういうことですか?」

と聞くと、男性は

「オレ、昨日2カ所刺されたのよ」

「えええええええええええ!!!!!!!!!!!!」

話をまとめると、彼は山の下草刈りの最中に

地中にあったスズメバチの巣につながる穴を踏んでしまった。

穴からたくさんのスズメバチが出てきて彼を襲った。

彼は走って逃げたものの2カ所刺され、すぐさま病院へ行った。

そして3本の注射を打った。

まあ、ここまでならよく聞く話だ。

しかし、ここからがすごい。

スズメバチの仕業に腹が立った彼は、病院からの帰り

完全防備の服に着替え、駆除用の強力スプレーを手に、

再度スズメバチの巣に向かった。

周りにハチがいないことを確認後、

地面の穴を見つけると、ゆっくり近づき

スプレーを一気に吹きかけた。

強力スプレーは4メートル先のスズメバチをも駆除できるらしい。

そんなスプレーを丸々1本を使いきった。

最初は穴の中で「ブーン」という音が聞こえたが

途中でまったく音がしなくなったという。

彼は僕よりだいぶ年上だが、思わず

「不死身か!」

と突っ込んでしまった。

そうこうしているうちに現場に到着した。

2人で周囲を確認。ハチはいない。

穴からも音は聞こえない。

「死んでるな。よしっ」

彼はニヤリとした後、小さなスコップで穴を掘り始めた。

20センチほど掘ると、地中には大きな空間。

そこにスズメバチの巣はあった。

 



 

「これかあ」

2人して、財宝を見つけたときのように感激してしまった。

もちろん財宝を見つけたことなど一度もないが。

巣は直径約20センチで3段重ねになっていた。

しばらく眺めた後、彼は両手で巣をつかみ

取り出した。

「ほれ、これや」

 



 

まるで結婚披露宴のケーキのよう。

おいしそうに見えてきた。

「やりましたね」

「あーやったな」

2人握手を交わした。

何かとてつもないことをやり遂げた後の達成感に似た感覚だった。

というわけで皆さん、秋が近づき散策日和になりましたが

くれぐれもスズメバチにはご注意ください。【英】

エチゼンクラゲとの遭遇

2009/9/10 木曜日

「越前町沖定置網にエチゼンクラゲ15000匹」と聞いて、現場を見たくなった。

早速、くらげ対策用網を導入した小樟定置網組合に連絡、乗船取材を申し込むと

「ええで」と快諾いただく。

そんで、「ほんなら漁港に3時な、朝の」と船頭さん。

はやーい。どちらかというと寝る時間の方に近い。

漁師の時間は早い。とりあえず2時間ほど寝て、なんとか乗船。

10分程度で漁場に着いて、14人の漁師さんが網をあげること約1時間。

浮かんできました。

なんじゃこりゃあ

なんじゃこりゃあ



海面がとてもグロテスクでした。
しかし、この漁師さんたちは改良網を使っています。
最後に魚を集める網の入り口にふたをするように、目の粗い網をかぶせています。
その網は魚は通るけれど、大きいクラゲは中に入れません。
クラゲを網の外によけた後の網はこんな感じ

魚だけです

魚だけです



さっきとは打って変わって魚でいっぱいです。
人間の知恵に感服しました。
こうして気がつくと

さわやか~

さわやか~



朝になっていました。
「クラゲも、来たくて来てるわけやないんやろうけどな」
帰り際に漁師さんの1人が言った言葉が印象に残りました。
ところで。
漁師さんから「もってかえんねの」と、サゴシとさば数匹をいただきました。
そのまま支局に行き、堀記者をやさしく叩き起こしました。
差し入れです。
突然の差し入れに堀記者はとてもうれしそうな表情をしています。

感無量の表情を見せる堀記者

感無量の表情を見せる堀記者



堀記者はこの後、干物作りにチャレンジすることになりますが、それはまた、別の話。
by【奥】