不死身か!
夜、携帯が鳴った。電話の主は60代の男性だ。
「あしたの朝、スズメバチの巣を退治するけど、一緒にどう?」
「えっ?僕、防護服とか持ってませんけど」
「大丈夫、大丈夫。ハチは死んでるから」
意味が分からなかったが、楽しそうなので行くことにした。
翌日。男性と一緒に山の斜面を登った。
道中
「ハチが死んでるってどういうことですか?」
と聞くと、男性は
「オレ、昨日2カ所刺されたのよ」
「えええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
話をまとめると、彼は山の下草刈りの最中に
地中にあったスズメバチの巣につながる穴を踏んでしまった。
穴からたくさんのスズメバチが出てきて彼を襲った。
彼は走って逃げたものの2カ所刺され、すぐさま病院へ行った。
そして3本の注射を打った。
まあ、ここまでならよく聞く話だ。
しかし、ここからがすごい。
スズメバチの仕業に腹が立った彼は、病院からの帰り
完全防備の服に着替え、駆除用の強力スプレーを手に、
再度スズメバチの巣に向かった。
周りにハチがいないことを確認後、
地面の穴を見つけると、ゆっくり近づき
スプレーを一気に吹きかけた。
強力スプレーは4メートル先のスズメバチをも駆除できるらしい。
そんなスプレーを丸々1本を使いきった。
最初は穴の中で「ブーン」という音が聞こえたが
途中でまったく音がしなくなったという。
彼は僕よりだいぶ年上だが、思わず
「不死身か!」
と突っ込んでしまった。
そうこうしているうちに現場に到着した。
2人で周囲を確認。ハチはいない。
穴からも音は聞こえない。
「死んでるな。よしっ」
彼はニヤリとした後、小さなスコップで穴を掘り始めた。
20センチほど掘ると、地中には大きな空間。
そこにスズメバチの巣はあった。

「これかあ」
2人して、財宝を見つけたときのように感激してしまった。
もちろん財宝を見つけたことなど一度もないが。
巣は直径約20センチで3段重ねになっていた。
しばらく眺めた後、彼は両手で巣をつかみ
取り出した。
「ほれ、これや」

まるで結婚披露宴のケーキのよう。
おいしそうに見えてきた。
「やりましたね」
「あーやったな」
2人握手を交わした。
何かとてつもないことをやり遂げた後の達成感に似た感覚だった。
というわけで皆さん、秋が近づき散策日和になりましたが
くれぐれもスズメバチにはご注意ください。【英】
2009/9/15 火曜日 8:36 AM
凄い人もいるもんだねぇ。
僕ならそんなとこ近づきたくないけどねぇ。
それにしてもこのスズメバチの巣。
地中にあるというのも初めて聞いたし、形状も僕が知ってるのと随分違う。
僕の知ってるスズメバチの巣と言えば球状になってるやつだけ・・・
へぇ、こんなのもあるのか。
余談ですが・・・
文章読んですぐ(あっ、これ書いてるの英ちゃんだな)と気づきました。
2009/9/18 金曜日 11:10 PM
KUMAさん
ご無沙汰しています。コメントありがとうございます。
僕も地中の巣は初めて見ました。確かに球状しか見たことないですよね。
でも、明らかにスズメバチでした。オオスズメバチとキイロスズメバチが
いるんですが、多分オオスズメバチです。
山は山で結構面白いことがあります。海ほどではありませんが
飽きることはありません。また遊びに行きますので、そのときは
よろしくお願いします。ネタはいっぱいありますので
楽しみにしていてください。