2009/10/22 木曜日 by プロジェクトスタッフ
支局にはいろんな人がやってきます。
それが自然豊かな白山地区のような地域とは全く違う「街の人」だったりすると
思わずのけぞってしまうほどのカルチャーショックを受けることがあります。
少し前の、よく晴れた日こと。
「さっき、支局の前の道で便所の臭いがしたんやけど、なんやろ」
と街からやってきた訪問者に聞かれました。
「便所っすか」
しばらく、支局の前を行き来したが、「便所の臭い」はしません。
不思議に思いながら「どこですか」と【奥】
「あの辺」と街の人
あの辺に行ってみても「便所の臭い」がしないどころか、
むしろ、キンモクセイの甘い香りが立ちこめていました。
「キンモクセイの香りしか…」と言いかけてはたと気付きました。
キンモクセイ………
そうです。「街の人」のトイレにはキンモクセイの芳香剤が置いてあるのです。
これには驚きました。
その人にとって、キンモクセイのにおいは便所のそれなんだなあ、と。
県内でこれなら、自然と全くかかわらない大都会(死語?)の人たちはどうなんだろう。
白山・坂口地区で自然本来の臭いをかいだときに
「便所の臭い」「下足箱の臭い」「洗剤の臭い」「ヘアムースの臭い」
こんな表現のオンパレードになるのかもしれません。
うーん。やはり、自然を体感できる里山は守らないといけないなあ、と思ってしまう出来事でした。

by 日本の未来について考えてみた【奥】
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2009/10/21 水曜日 by プロジェクトスタッフ
東京の中の東京
流行の発信地
そう、ここは港区南青山
一流ブランドの店がずらりと並ぶ
そんなおしゃれでセレブな街に
農作業服姿の

越前市白山・坂口地区「コウノトリ呼び戻す農法部会」
参上!
10月16~18日の3日間
福井県のアンテナショップ「ふくい南青山291」で

ふくい南青山291
コウノトリ呼び戻す農法米の出張販売が行われました
コウノトリ支局駐在の【6番アイアン】も
同行取材に行ってきました
青山のセレブ相手に
白山の農家の人たちが
どんなPRを展開するのか興味津々で見ていると・・・
絶妙なトークととびっきりの笑顔で
ときにはユーモアを交え
ときには真剣な表情で
福井とコウノトリのかかわりや
コウノトリを呼び戻そうと活動する農法部会の取り組みを根気強く説明し
来店した上品なご婦人方の心を、がっちりとつかんでいる
すごい・・・こんな才能もあったんだ

コウノトリが店頭でお出迎え

福井新聞の連載記事「コウノトリ物語」のパネルも展示
試食用おにぎりの評判も上々
農法米の売れ行きも満足のいく結果に
それにもまして
白山・坂口地区の魅力
コウノトリを呼び戻そうとする熱い思い
丹精込めて作ったおいしいコメを
東京の人たちに存分に発信できたのではないでしょうか
農法部会、関係者のみなさん
本当にお疲れさまでした
by 【6番アイアン】
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2009/10/1 木曜日 by プロジェクトスタッフ
昨年のちょうど今ごろ、
越前市白山地区を訪ねた。
白山に支局を構えることになり、
ロケハンも兼ね一度じっくり「探検」してみようと
環境取材班のメンバーと車で繰り出した。
これまで白山地区には
取材で何度か足を運んでいるが、
丸一日かけ、じっくりと白山の自然や美しい風景を目にしたのはこのときが初めてだった。
初めてなのに、初めてのような気がしない
どこかで見たことのある、なつかしい風景
そうだ!
トトロだ
収穫を終えたばかりの階段状の田んぼ
ススキが広がる原っぱ
赤とんぼ
虫の声
山ぎわの神社の鳥居
そう
ここはまさに
「となりのトトロ」の風景そっくりだ・・・
福井市内の自宅から
コウノトリ支局に向かう車の中で
ぼんやりと
そんな1年前の出来事を思い出していた。
初代支局員の【直】記者のような頑張り屋でもない
【奥】記者や【英】記者のような農業の経験もない
福井市のまちなかで生まれ育った自分に
ここ白山で一体何ができるのか
考えてみたが結論はでなかった。
あれこれ考えてもしょうがない
何とかなるさ!
「未経験」を武器に
これから経験する一つ一つの驚きや発見
都会のような便利さはないけれど
地に足をつけ、心豊かに暮らす白山の人たちとの交流を通して
本当の豊かさとは何かを
新聞紙面やこのブログで発信できたらと思っています。
10月1日、コウノトリ支局に着任しました
「不安」75%、「何とかなるさ」25%といったところです
みなさん、よろしくお願いします
by 6番アイアン
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2009/9/28 月曜日 by プロジェクトスタッフ
何度も家に泊まらせてもらいました。
遠慮もせずに夕食をいただきました。
自分の家のような感覚になり、
居間で寝てしまったこともたびたび。
Iさん夫妻、どうもありがとう。
冗談話で盛り上がり、ずっと笑ってばかりでした。
Yさんと一緒にいると、楽しくて、仕事なのか何なのか
よく分からなくなってしまいました。
いつか一緒に中国へ行きましょうね。
Yさん、本当にありがとう。
鍵をかけなかった僕が悪いのですが、
早朝、家の中に入ってきて
たたき起こしてくれたことがありましたね。
奥さんがとても心配しているので、
ビールはなるべく控えてくださいね。
Tさん、本当にありがとう。
男気があって70代にはとても見えませんでした。
あなたの体を気遣って、週末には必ず
息子さんが農作業の手伝いに来ていました。
固い絆で結ばれた親子だなあといつも
うらやましく眺めていました。
Nさん、あまり無理をしないでくださいね。
支局に住んで3カ月。
それはそれはあっという間でした。
たくさんの人に出会い、たくさんのことを学びました。
コウノトリ田んぼの収穫も無事終わり、
約8俵のコメがとれました。
コシヒカリが入った袋には
「大百姓 堀様」
の張り紙。

いやはや驚きましたが、とてもうれしかったです。
隣にいた先輩の奥田記者が
「それ違うわ。小作人 堀やな」
とか言ってましたが、軽く無視しました。
集落に入って生活するというのは、自分にとっては
予想以上の収穫がありました。
「今は本音で話してくれてるなあ」
と思うことがしばしばありました。
それは農家の苦悩であったり、
高齢化社会や過疎化への不安であったりしました。
それこそ、地方が抱える問題点を
教えられているようでした。
そして「コウノトリ呼び戻す農法」に
大きな期待を寄せていることを肌で感じました。
栽培に関する課題を克服しつつ、
新たな人が仲間に加わり、
地域づくりの核として
この農法は続いてゆくと思います。
ほんの一部分でも、参加できたこと
記者として、1人の人間として貴重な経験になりました。
今年は実家で冬水田んぼをやってみようかなと考えています(約束はできませんが)。
また皆さんにいろいろ教えてもらおうと思っています。
そのときはIさん、また泊めてくださいね。
3カ月間、本当にありがとうございました。【英】
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2009/9/14 月曜日 by プロジェクトスタッフ
夜、携帯が鳴った。電話の主は60代の男性だ。
「あしたの朝、スズメバチの巣を退治するけど、一緒にどう?」
「えっ?僕、防護服とか持ってませんけど」
「大丈夫、大丈夫。ハチは死んでるから」
意味が分からなかったが、楽しそうなので行くことにした。
翌日。男性と一緒に山の斜面を登った。
道中
「ハチが死んでるってどういうことですか?」
と聞くと、男性は
「オレ、昨日2カ所刺されたのよ」
「えええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
話をまとめると、彼は山の下草刈りの最中に
地中にあったスズメバチの巣につながる穴を踏んでしまった。
穴からたくさんのスズメバチが出てきて彼を襲った。
彼は走って逃げたものの2カ所刺され、すぐさま病院へ行った。
そして3本の注射を打った。
まあ、ここまでならよく聞く話だ。
しかし、ここからがすごい。
スズメバチの仕業に腹が立った彼は、病院からの帰り
完全防備の服に着替え、駆除用の強力スプレーを手に、
再度スズメバチの巣に向かった。
周りにハチがいないことを確認後、
地面の穴を見つけると、ゆっくり近づき
スプレーを一気に吹きかけた。
強力スプレーは4メートル先のスズメバチをも駆除できるらしい。
そんなスプレーを丸々1本を使いきった。
最初は穴の中で「ブーン」という音が聞こえたが
途中でまったく音がしなくなったという。
彼は僕よりだいぶ年上だが、思わず
「不死身か!」
と突っ込んでしまった。
そうこうしているうちに現場に到着した。
2人で周囲を確認。ハチはいない。
穴からも音は聞こえない。
「死んでるな。よしっ」
彼はニヤリとした後、小さなスコップで穴を掘り始めた。
20センチほど掘ると、地中には大きな空間。
そこにスズメバチの巣はあった。

「これかあ」
2人して、財宝を見つけたときのように感激してしまった。
もちろん財宝を見つけたことなど一度もないが。
巣は直径約20センチで3段重ねになっていた。
しばらく眺めた後、彼は両手で巣をつかみ
取り出した。
「ほれ、これや」

まるで結婚披露宴のケーキのよう。
おいしそうに見えてきた。
「やりましたね」
「あーやったな」
2人握手を交わした。
何かとてつもないことをやり遂げた後の達成感に似た感覚だった。
というわけで皆さん、秋が近づき散策日和になりましたが
くれぐれもスズメバチにはご注意ください。【英】
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2009/9/10 木曜日 by プロジェクトスタッフ
「越前町沖定置網にエチゼンクラゲ15000匹」と聞いて、現場を見たくなった。
早速、くらげ対策用網を導入した小樟定置網組合に連絡、乗船取材を申し込むと
「ええで」と快諾いただく。
そんで、「ほんなら漁港に3時な、朝の」と船頭さん。
はやーい。どちらかというと寝る時間の方に近い。
漁師の時間は早い。とりあえず2時間ほど寝て、なんとか乗船。
10分程度で漁場に着いて、14人の漁師さんが網をあげること約1時間。
浮かんできました。

なんじゃこりゃあ
海面がとてもグロテスクでした。
しかし、この漁師さんたちは改良網を使っています。
最後に魚を集める網の入り口にふたをするように、目の粗い網をかぶせています。
その網は魚は通るけれど、大きいクラゲは中に入れません。
クラゲを網の外によけた後の網はこんな感じ

魚だけです
さっきとは打って変わって魚でいっぱいです。
人間の知恵に感服しました。
こうして気がつくと

さわやか~
朝になっていました。
「クラゲも、来たくて来てるわけやないんやろうけどな」
帰り際に漁師さんの1人が言った言葉が印象に残りました。
ところで。
漁師さんから「もってかえんねの」と、サゴシとさば数匹をいただきました。
そのまま支局に行き、堀記者をやさしく叩き起こしました。
差し入れです。
突然の差し入れに堀記者はとてもうれしそうな表情をしています。

感無量の表情を見せる堀記者
堀記者はこの後、干物作りにチャレンジすることになりますが、それはまた、別の話。
by【奥】
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2009/8/29 土曜日 by プロジェクトスタッフ
コウノトリ支局に三菱の電気自動車「i‐MIEV」参上。それは路面を滑るように静かにやってきた。
虫と川のせせらぎしか聞こえてこない支局に、タイヤの音だけが響く。あとは、わずかに耳に触れる程度の電気モーターの音。
これで車が走るのかと思うほど、音が聞こえない。
排気ガスは一切出ない次世代型自動車、その場に居合わせた者全てが熱い感動のまなざしを向けている。
小ぶりながら、流れるようなフォルムが美しい。
車内を覗いてみると、その外観からは意外なほど広々とした室内空間が広がっていた。
運転席に乗り込み、イグニッションを回しエンジン(?)スタート。
「本当にこれでかかってるの?」と思わず口にする。
この車に乗る者が、異口同音に発する言葉だという。
アクセルを踏み込むと、スキーで雪上を滑りだすような静粛で滑らかな走り出し。タイヤが転がっていることすら忘れるような感覚に陥る。
一番興味があった加速性。
まったくストレスなく伸びやかな加速で、あっというまに60キロに達していた。相当、快適な走りである。
バッテリー残量が少なくなってきた際には、“電気を注入”するわけだが、これも意外に簡単。支局は家電用の100ボルト電源だが、200ボルトからの変換ケーブルを繋いで、電源に差し込むだけ。
数時間後には充電完了となる。
白山・坂口の閑静で緑が多い環境にはもってこいの車。
数年後には電気で走る自動車が増大するだろうと感じた。
【byく~に~】
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2009/8/28 金曜日 by プロジェクトスタッフ
朝晩すっかり涼しくなりました。
支局の夏も終わりを告げているようです。
冷夏のせいもあってか、今年、夏はあっという間に過ぎていきました。
短い夏の中で、印象に残っているのは、支局の縁側で食べた「しらやま西瓜」のおいしさでした。
せみの声を聞きながら、縁側に腰かけスイカをほおばる。
20年前の少年時代にタイムスリップしたような夏の日でした。
頭の中で、井上陽水のあの歌がめぐっています。
白山の夏は、いつの間にか日本人がどこかに忘れてきてしまった日本の夏でした。

支局でスイカ最高!
by 堀記者とうまくやっているつもりでいる【奥】
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2009/8/22 土曜日 by プロジェクトスタッフ
コウノトリ呼び戻す農法部会は今年1月に立ち上がったばかり。
でも、越前市の坂口小学校では3年前から「コウノトリがまいおりる田んぼ」づくりを行っている。
もちろん無農薬栽培。部会の先輩格だ。
先日同校で田んぼの生き物調査があった。
最初に向かったのは慣行農法の田んぼ。
除草剤の影響か草がほとんど生えてない。
当然、カエルなどの生き物も少ない。
「全然いないよ。面白くない」
児童たちは退屈な様子。
15分ほどして「まいおりる田んぼ」へ。
あぜを歩くたびに、カエルが田んぼへジャンプ。
バッタやドジョウ、メダカなど生き物がいっぱいだ。
「すげえ、やっぱ全然違うね」
子どもたちは大興奮。あちこちを走り回って生き物を探した。

生き物を見つけると最高の笑顔。

越前市エコビレッジ交流センターの指導員は
「ここは県環境基本計画の里地里山保全のモデル地域なんだよ。
すごいことなんだよ。みんなは時代の最先端なんだよ」
と子どもたちに話していた。
そうかもしれない。
進化する科学の恩恵を受けることが、時代の最先端だと
何となくそんなことを思ってきた自分は間違っていたのかもしれない。
最先端の彼らがつくる未来は、どんなだろう。
きっと素晴らしい未来のような気がする。【英】
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2009/8/10 月曜日 by プロジェクトスタッフ
白山地区は言わずと知れたスイカの産地。ここで面白い話を聞いた。
「四角いスイカを考え出したのはうちの親父なんですよ」
現在、四角とか三角とかハート型とかいろんなスイカが出回っているが
四角の始まりは、ここ白山地区だという。
「特許とっておけばよかったなあって」
と話すのは越前市曽原町の水野国宏さん。

商品にするわけではないが、今年も立派なスイカがなった。
水野さんは、春先はいろんな野菜の苗を栽培し出荷している。
何十万本という大量の苗のため、その時期は期間限定で人を雇う。
今年も、ハローワークを通して日本人を雇うことにした。30代男性。
ポットに土を入れたり、そのポットを運んだり。
単純だが、延々続く作業は「僕らでもキツイ」(水野さん)。
その日本人は連絡もなく3日で来なくなったという。
仕方なく、再び30代男性を新たに雇った。
今度は1日で来なくなった。やっぱり連絡なし。
「連絡ないって、どう思います?」
水野さんは思い出すだけで腹立たしげだ。
そこで今度は派遣切りにあったブラジル人を雇うことにした。
「かなりの冒険でした。外国人を雇うのは初めてだったので」
不安は裏切られた。彼は文句ひとつ言わず、もくもくと働いた。
「残業できないか」
とお願いすると
「ありがとうございます」
と頭を下げたという。
「ブラジル人はすげえなって。本当に驚きでした」
と水野さん。
ブラジル人には家庭があった。日本人は独身だった。
「その違いはあるかもしれないけど、それでも日本人にはがっかりしました」
水野さんは、来年もブラジル人を雇おうと考えている。
幼いとき、私たちは「日本人は世界で一番勤勉だ」
と教えられ、漠然とだがそれを誇りに思ったりしていた。
最近は違うのかもしれない。
少し寂しい気持ちになってしまいました。【英】
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